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京夜は家に着いてから早々に自室に入り、着替えてからベットに仰向けに倒れるようにして横になった。
部屋は床が畳み造りで6帖間(ろくじょうま)の広さがあり、ごく普通の高校生の部屋である。
「・・・・」
京夜はボーと天井を見ながら、考え事をする。
明日から夏休みか・・・・
退屈だ・・・・
・・・・
・・・・いったい俺は何を目指しているんだ?
強く生きるため、独りで誰にも頼らずに生きると決めた。
だが、それでどうする?
強くなってどうする?
強くなって何がある?
強さとは何だ?
・・・・わからない
俺は、何がしたいんだ?
「っくそ!」
京夜は右手でベットを強く叩いた。
こんなこと自滅で馬鹿みたいな事だとわかってる。
でも、もう遅いんだ、気付くのが遅すぎた。もう、後戻り出来ないんだ。孤独の世界に足を入れれば、もう二度と元には戻れない、もう・・・・二度と・・・・
京夜は知らずの内に瞳にうっすらと涙が溜まっていた。自業自得、そう言えば簡単に片が付くだろう。間違えた道を行けば、間違えな答えが返ってくる。それは当然な事なのだ。それに京夜は嘆いていると
突然、天井が光だした。
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