†恋の鐘。

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  重たい部室のドアを開けると、あたしは気が抜けたように近くのソファに横になった。 目を閉じると思い出される。 頭にこびりついている、そんな言葉がよく似合う。 ――――――――― ――――――― ――――― 「お疲れさまー」 「お疲れー」 部活が終わった後、一人残ってギターを片付けていると 「はーらーださんっ」 後ろから聞こえてきた誰かの声に振り向くと、そこにいたのは、同じクラスの三島君。 男子とあまり話さないから、三島君とも面識はなかった。 軽音部でもない三島君が、何でここにいるのかはわからなかった。    
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