Ⅰ 星那の夢

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  ビーチに戻ると、パパが満足そうに笑っていた。 パパの足元では、夕陽が顔だけを出した格好で、砂の中に埋められていた。 しかも、胸の辺りに2つの山を作って、オッパイみたいにされている。 「ユー、似合ってるにゃ♪」 からかうあたしをキッと睨んで、夕陽はママを見つめると 「こんなんイヤやー!」 って、泣き出した。 「もぉ‥。嫌がることしたらあかんやん。」 呆れ顔でパパに注意をして、夕陽を砂から出すママ。 「最初は喜んでたんだよ。なぁ、ユー。」 パパは、悪戯な笑みで夕陽に同意を求めた。  
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