Ⅰ 星那の夢

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  そこには、あるはずの足が無くて‥。 変わりに、キラキラ光る青い魚の尾ひれが付いていた。 そして、あろうことかウロコが、腰骨辺りまで続いていて‥。 つまり、セナ、人魚になっちゃった‥? 「てか、これハズッ‥!」 いつの間にやら、昔、絵本で見たような大きな薄桃色の貝殻が二つ、あたしの胸を覆っている。 水着、買ったばっかやのに‥ てか漫画じゃナイねんから‥ ナンテ、こんな非常事態に不思議なくらい冷静に、あたしは考えていた。 ある意味、開き直り‥かな?  
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