飛鳥

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…ガサ 自分の家への、帰り道。 不自然な物音が後ろから聞こえてきた。 パッと、後ろを振り返る。 「誰か、いる?」 …いるわけないよね? 人影どころか、動物の影すら、ない。 「気のせいか。」 前に振り返った、その時… 「ンッ!!」 目の前に見知らぬ人が2人。 1人がボクの口と鼻を、ハンカチで塞いでいる。 ボクは最大級の力で、その人の腕を殴ったり、 体をくねらせたりした。 そんな抵抗を見ながら、その2人は、 薄ら笑いを浮かべている。 どれくらい、たっただろうか。 意識が薄れてきた。 意識がホワイトアウトする間際、仲間だと思われる人がポツリと、呟いた。 「…ネザー・ゲームに、ようこそ…。」
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