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「ちょっと霧島君どこ行くの?」
学校を出た私と霧島君は
図書館とは反対方面に歩いていた
「僕の家さ」
え!?
……確か駄目だって断られたはずじゃ
「鞄を置きたいんだ。歩いて2分くらいだから悪いんだけど付き合ってよ」
「あ、うん。全然いいよ」
私は気づいていなかった
この時私は霧島君の、いや亘の
掌の上で踊っていたなんて…
「ここの1408号室なんだ。少し待ってて」
「わかっ…た」
目の前には14階建てのマンション
しかも高級そうな…
「1408号室…って最上階じゃん」
ロビーで待ちはじめて5分もせずに
霧島君は降りてきた
「お待たせ。じゃあ行こっか」
「そうだね」
この日から金曜日まで
学校が終われば私は霧島君と共に
図書館へ勉強会をしに行った
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