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彼女がハンカチで俺のオデコにずっと当てていて恥ずかしいのですが、道中ずっと黙っている訳にもいかないので会話を作らねばと思ってしまうのでした。
「あの…櫻井さんは中学はどこですか?」
「………は、はい!?何で……ござるか?」
……この人、大丈夫かな?さっきから体温上がってる気がするし…
「出身中学は?」
改めて聞き直しました。今度こそ俺のメッセージはこの留学生ちゃんに伝わったはず……!
「……恐らく御存知ない所でござるが………
………忍術学園…………でござる………」
………ん?
どっかのTVアニメで聞いた事ある様な………NH●???
「ふーん……何をする学園なんですか?」
「忍術を学ぶ所でござる。」
「……初対面に冗談は良くないですね(笑)」
とは思っても口には出しませんでした。
――カラーーン!
「あっ!!」
「ん!?どうかしましたか?」
「あの……落とし物を………」
後ろを振り返るとそこには菱形のどうみてもナル●に出てきそうなクナイが落ちていました………
………凶器じゃない、これ?
どうしてこんな物を?
学校で何か仕出かすつもりですか?
えっ?
まさか本当に……???
「………恥ずかしいでござる////」
「…………何故に?」
これから行く高校に少し不安を覚えました……
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