一人目は忍者の子?

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そんなこんなで、いつの間にか目の前にはA組の扉があります。先程までは教室の入り方を苦心して考えてましたが、櫻井さんの事でもうどうでもよくなったんで深く考えるのは止めました。 ドアに手を掛けて、…… 「お先どうぞ。」 と、レディファースト。 ――ガラガラ~ッ 「か、感謝でござる!」 櫻井さんはそう言って少し顔を赤らめながら教室に入っていきました。…………やっぱ可愛いね、彼女♪ 彼女の後を追って俺も教室に入ります。おんぶしてる時は何の匂いか分からなかったんですが、今彼女から微かに線香の匂いがしました。んー…いい匂いですね……… 「どうした?早く席に着けよ。」 「あっ、はい!すみません………」 この人が担任か………んん!? (結構イケメンだぁ………!) 髪型があれですね!!伝説の最強ニート……ベジー●みたいな感じですね!!ただ、ニートと違って身長もあるんで、イケメン部門の生態系ピラミッドがあったら頂点付近に君臨してそう。 「……………拙者はイチ殿の顔の方が……………ボソボソ////」 (ん?なんかまた櫻井さんに不法侵入された気が………) 「二人とも、何立ち尽くしてるんだ?早く最後列の空いてる席にすわれっ!」 注意されたんで、言われるままに座っている生徒達の間を通って後ろに向かいまーす。 ――ザワザワ…… 「ねぇ…彼、イケメン臭くね?」 「確かに……臭うわね………」 (誰がイカメシ臭いって??まさか俺の事!?) なんか高校生活いきなりずっこけた気がします………変だな、今朝イカメシ食べた記憶が無いんだが…。
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