新しい春

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「兄貴って佐賀さんの浮気相手?」 ぶはっと佐賀が飲んでいた缶コーヒーを吹く。 「香椎て兄ちゃんいたの?」 「佐賀が浮気って」 青木も加持意外そうな顔で2人を見た。 「有り得ねーから、」 げほげほと、咳き込む佐賀。 あれからトワさんとは和解して…まあ佐賀の一方的な思いすごしなのだが たまに来てはご飯を作ってあげたりしている。 「ふうん、」 「おい香椎、それオレのコーヒー…お前自分の手に持ってんだろが」 「あ、スイマセン」 体育館裏。 もう外に出ていてもいい陽気だ。 たまに吹く風が冷たいだけで、春がもうきていた。
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