第十二話:夢野姉妹物語:

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第十二話:夢野姉妹物語:

二人は、すぐに体育館に到着に中に入る すると、そこには梨華と瑠華の姿があった 「あ、美佳子と空だー!!」 「あ、るーちゃん!」 気づいた瑠華が二人を指差し駆け寄る 「二人で応援に来てくれたのかー?」 満面の笑みで二人に問いかける瑠華 「うん、そうだよ!るーちゃん!」 「で、試合はどうなったの?」 その問いに、沈んで答える瑠華 「うん…負けちゃったんだぁあ…。」 沈む瑠華に元気出させようと笑って言う空 「そうなんだ、私たちも負けちゃったよ!」 「そうかー残念だなっ!」 その時、美佳子があることに気づいた 「あれ…そういえば梨華はいないの?」 瑠華はごまかすように言う 「あ、あー梨華姉ぇなら今、着替えてるよ!」 何かを隠してるのが分かった空は聞く 「えっ…どうしたの…?りっちゃん…。」 空がそう言うと瑠華はごまかせないと 言った感じに全ての経緯を話した 「じ、実はね…試合の最後…梨華姉ぇの レシーブミスで終わって…大泣きして 梨華姉ぇどっか行っちゃったんだぁ…。 どこに行っちゃったのか分かんなくて 探してた途中に二人が来たんだ…。」 瑠華が泣きそうになりながらそう言うと、 空は瑠華に言った 「あはは!大丈夫だよ。るーちゃん。 もうりっちゃんの行った場所は分かった!」 「え…ほんと……?」 “裏庭の端にね?一本だけ他の桜の木と 離れて育ってる大きな桜の木があるんだ。 りっちゃんはきっとその木の下にいるよ” それを聞いた瑠華は裏庭に走った 間もなくして裏庭に着き、桜の木を探す瑠華 「どこにあるんだろ…。」 そして、歩き続け… 校舎の角を曲がったその時! 大きな大きな桜の木が目の前に現れた 「うわぁ…こんな大きな 桜の木があったんだぁ…。すごーい…。」 瑠華は桜の木にとても驚くも、我に帰り ふと木の下に目を向けると そこには…体操座りで顔を埋めている 梨華の小さな背中が見えた…
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