第十二話:夢野姉妹物語:

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って…そんなことがあってね…。 きっとりっちゃんはここに いるって思ったの。」 美佳子は心から笑顔になる 「あの子らしいね…。ほんと優しい子…。」 そして、美佳子は二人を呼ぶ 「梨華ー!瑠華―!」 しかし、返事はない 真っ先に気づいた空は小声で言う 「美佳子…二人とも寝ちゃってるよ…。」 「えぇ?…あらほんと…幸せそうだわ…。」 そして、空は梨華を背負い 美佳子は瑠華を背負い 四人でゆっくり体育館へと戻った… 梨華と瑠華の手はぎゅっと繋がれていた… 二人はその手が外れぬよう ゆっくり…ゆっくり… こうして球技大会初日は幕を閉じる…
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