*PROLOGUE*

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暗い洞窟の中。 ―ピチャッ…ピチャッ… 水の滴る音。 薄気味悪い雰囲気が漂う中。 「―っ……」 下半身が麻痺している。 いや、もう長いこと疼きすぎて痛みすら感じない。 ほんの数時間前まで美しい尾鰭だった場所には、細く美しい人間の足があった。 苦しい… 「―――っ」 声が… お姉様… いや、違う… 私は彼に… .
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