潜入捜査

2/32
124人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
とある廃工場を陣取った組がいた。 『黒龍』 倉庫の至る所に落書きや、 軍旗にそう描かれている。 皆誰もが黒いレザースーツにジーパンといった出で立ちだ。 そしてその中に一人、 一際目立つ存在がいた。 「頭ー!!」 「あん?」 「黄泉の奴等の襲撃がありました!」 「何だと!? そうだな…よし日高、 30人引き連れて滅多打ちにして来い。 やり方は問わん。 好きなだけ暴れて来い。」 「わかりました。」 黒髪を逆立て、レザースーツにジーパン、 サングラス。 額には傷がついている。 更に皆と違って、 どでかいソファにふん反りかえっている。 頭。 そう、この人こそ組名、『黒龍』、 総勢約1300人以上の野郎共を率いるリーダーだ。
/201ページ

最初のコメントを投稿しよう!