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とある廃工場を陣取った組がいた。
『黒龍』
倉庫の至る所に落書きや、
軍旗にそう描かれている。
皆誰もが黒いレザースーツにジーパンといった出で立ちだ。
そしてその中に一人、
一際目立つ存在がいた。
「頭ー!!」
「あん?」
「黄泉の奴等の襲撃がありました!」
「何だと!?
そうだな…よし日高、
30人引き連れて滅多打ちにして来い。
やり方は問わん。
好きなだけ暴れて来い。」
「わかりました。」
黒髪を逆立て、レザースーツにジーパン、
サングラス。
額には傷がついている。
更に皆と違って、
どでかいソファにふん反りかえっている。
頭。
そう、この人こそ組名、『黒龍』、
総勢約1300人以上の野郎共を率いるリーダーだ。
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