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~翌日~
「サードッ!!ゲッツー!!!」
県立多磨高等学校野球部
創立50年と歴史あるチーム
昔は甲子園常連校だった。
そこから成り下がり
ここ2、3年くらいは
初戦敗退の続く弱小チームだ。
「野球…部…か…」
その風景を見つめる小さな少年。
と、そこに足元に泥だらけの
ボールが転がってきた。
「あ、ごめんごめん取ってー!!」
「あ、はい」
言われた通りにその人の胸元へ
理想的な綺麗なフォームで
ボールが投げられた。
「え!?」
ボールを投げられた人は
目を大きく見開いて
「ちょっと君、来てくれ!!」
また、イジメられるそう悟った。
ところがその人が発した
次の言葉にビックリした。
「おーい、新入部員だ!!しかも喉から手が出るほど欲しかったピッチャーだ!!」
「え?な、なんで一球受けただけでピッチャーってわかったんですか?」
その人は笑顔で
「多磨校野球部2年キャッチャーの土方大和だ。キャッチャーなら一球受けたら君がピッチャーだってわかるさ♪」
「は、はぁ…」
「あれ、和也?」
その練習には省吾と昌也もいた。
「なんだ加藤知り合いか?」
「小学校から同じチームでバッテリー組んでました。」
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