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夜の公園にぽつんと取り残された健…
なぁ...
話も聞いてくれんの??
こんな終わり方
絶対嫌や…。
…二人の始まりもこの場所やったよな。
俺のカッコ悪い告白覚えてるか？
入学したての頃
同じクラスになったお前に一目惚れして…
アドレス聞いて
それなりに仲良くなって…
夏休み中に告白しようって決めた。
でもなかなか実行に移せんで…
夏休みギリギリの
８月３１日にここへ呼び出したよな。
お前、宿題終わってなかったんよな。
呼び出して悪かったかな…
とか思いながら一生懸命想い伝えたわ。
『一目惚れでした。
大好きです。
俺と付き合っててっ……下さい!!!』
大事なセリフ噛むとか
カッコ悪かったよな…
それでもお前は
頬を赤らめながら
『はい…。』
って答えてくれた。
あん時、めっちゃ嬉しかったで。
一生放したくないって思ったで。
なぁ…何で離れていくん？
お前の後ろ姿見るの
いつぶりかな…
いつも横顔とか正面やったからな…
遠ざかっていく後ろ姿も全部全部好きやで。
なぁ…
あと一週間で１年記念やん？
覚えてる？
１年近く積み重ねてきた２人の時間を…
たった１日で失うん？
嫌に決まっとるだろ!!!
おい…美咲。
話くらい聞けよ
バカ美咲…。
俺にはお前しかおらんのに…。
蒸し暑かった夏の夜風が、少し冷たく感じた。
健の目からは
幾粒もの心の雫が溢れていた。
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