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(ここは…どこだ)
気が付くとオレは見慣れない森に、本を抱えたまま横たわっていた
体だけ起こし周囲を観察する
(360°木、木、木…)
辺りは暗く、虫が一匹も鳴いてない
当たり前だが人もいない
(何でこんな所に?)
「あなた、もしかして人間?」
「!?」
突然、背後で少女の澄んだ声が聞こえた
「人間…なのですか?」
(誰?)
オレは振り向こうとしたが、振り向くことができなかった
なぜか?
オレの体は感じとっていた
(――――――怖いっ)
オレは後ろにいるであろう少女から、人間ではない何か禍々しいモノを感じていた
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