巻詩

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漆黒の世界に 一直線に引かれた光の路 それは人生 『自分』が歩むべき路 今 『自分』は路の始まりに居る それは『自分』が産まれた場所 それは『自分』が生まれた地点 『自分』は歩き出す 光の路に従って 漆黒の世界の中を 歩き出す 何処まで行っても 何処まで歩いても 果てしなく 漆黒の世界の彼方へ 延びている光の路 それは人生の単純さを表す その仕組みの単純さを たとえ 何時もと違う帰路を取っても たとえ 何処かの階段を上ろうと たとえ 何処かで立ち尽くしていようと 光の路は一直線 人生とは一線でしかない それならば 歩き続けよう 進み続けよう 前方に見えるのは 果てしなく広がる漆黒の世界 それでも 臆せず歩き続けよう 恐れず進み続けよう 限り無く延びる光の路 つまり人生が途切れるまで 死という終焉を迎えるまで 歩き続けよう 進み続けよう 旅人のように 目的も無く足を前に運ぶ 旅人のように
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