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9月30日。
残り数時間で9月という月が終了し――。
10月という新しい月の開始が迫る頃。
「…………旅」
翔太は自らの両親――亮佑と佐和子に向かって言った。
「一人旅を……しようと思うんだ」
そんな翔太の突然の発言に――。
「……一人旅って……」
そう呟きながら――。
佐和子は徐にソファーから立ち上がった。
「まぁ……別に構わないけど」
「…………」
「…………」
翔太と佐和子の間で交錯する沈黙。
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