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「一人旅がしたいなら勝手に行ってくればいいじゃないの。
別に翔太がしたいというのなら私はそれを引き止めたりしないわよ」
「……イヤ、でもさ~」
「何よ、行きたくないの?
折角こっちは無条件でオーケーを出しているのにも関わらず」
「イヤ、それは有り難いんだけど……」
「お、親父!」と翔太はソファーに凭れ掛かってビールを飲んでいる亮佑を振り向いた。
「親父は俺の事止めないのか!?」
「あ~別に勝手に行って来いよ」
「何でそんなに気軽そうなんだよ!
つーか実の息子が大事な話をしている時くらいはビール飲むの止めろよ!」
「一人旅……いいじゃねーか」と亮佑は翔太を振り仰ぐとニヤリとした。
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