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「てめぇこんなことして分かってんのか?うちの夫が何してるか知ってんの?」
村田芳郎。この辺りを束ねる暴力団団体中原組の構成員だったはず。
「んなもんはどうでもいいんだ早く家ん中見せろバカ野郎」
女を突き飛ばす。口ではどんなに虚勢を張ってても力では男にかなわない。
蜘蛛の巣の張った玄関を過ぎるとゴミ袋の散乱したリビングにでた。
この時点でこの家は異常だったが、それ以上に以上なのは家中に広がる臭いだ。
ゴミとは違う、排泄物の臭いが充満していた。
「ここか…」
臭いの原因だと思われる部屋のドアを蹴破った。
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