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朝峰涼香、学校でもアイドル的存在美人であった。
成績、運動、共に普通くらいの冴えない男、勝長啓二。
「おい、啓二、お前、誰か好きなヤツいないのかよ」
「ぼ、僕は・・・いないよ」
「本当かあ。中学生にもなって、好きなヤツいないなんて、ありえないだろう、言えよ」
「ぼ、僕は・・・」
「言ったらさ、うまくセッティングしてやるから、言えよ」
「朝峰さん・・・」
「あ、朝峰って、朝峰涼香かよ。お前さ、高望みしすぎだぞ。
鏡と相談してから言えよ。」
周囲の友人からも、笑い声があがった。
「わかった、啓二、待ってろよ」
そう言って、後藤たちは、教室から姿を消した。
「おい、どうする。朝峰なんて、絶対ムリだよ」
「そうだよなあ」
「い、いや、やってみようぜ」
「何でだよ。ムリに決まってんだろ」
「いい事、思い付いたよ」
「何?」
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