ラストプレゼント、1

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朝峰涼香、学校でもアイドル的存在美人であった。 成績、運動、共に普通くらいの冴えない男、勝長啓二。 「おい、啓二、お前、誰か好きなヤツいないのかよ」 「ぼ、僕は・・・いないよ」 「本当かあ。中学生にもなって、好きなヤツいないなんて、ありえないだろう、言えよ」 「ぼ、僕は・・・」 「言ったらさ、うまくセッティングしてやるから、言えよ」 「朝峰さん・・・」 「あ、朝峰って、朝峰涼香かよ。お前さ、高望みしすぎだぞ。 鏡と相談してから言えよ。」 周囲の友人からも、笑い声があがった。 「わかった、啓二、待ってろよ」 そう言って、後藤たちは、教室から姿を消した。 「おい、どうする。朝峰なんて、絶対ムリだよ」 「そうだよなあ」 「い、いや、やってみようぜ」 「何でだよ。ムリに決まってんだろ」 「いい事、思い付いたよ」 「何?」
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