キズ
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けたたましい目覚ましの音が鳴り響く。 「夢……」 汗が流れ落ちる。 私は、原市リオ 高校3年生。 普通ならば、進学だの、就職だのと大騒ぎの時期。 だが、私はそれどころでは、なかった。 「おはよう。みお」 ベッドを降り、妹の仏壇に笑顔で手を合わせる。 日課になっていた。 母が私を呼ぶ声が聞こえた。 きっと、朝食が出来たのだろう。 大きな声で、返事をして、部屋を出た。
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