決着の時

5/9
前へ
/70ページ
次へ
「じゃ俺ァここで…」 沖田は去る際に由里に視線を合わせた 由里は小さく頷いた 沖田は口を小さく“が ん ば れ”と動かし去っていった 「実はね…由里に話したいことがあって」 「ん?何?」 「大事な…大事なことなんだ」 (…ゴクッ) 由里は唾を飲み込み 「え~?なんだろ? 早く話してよ」 と問い掛けた 「実は僕ね… 父さんと母さんが死んでるんだ」 「(コクっ)」 由里は頷く 「でね…僕らはその時誓ったんだ」 「…何を?」 「父さん達を殺した一族に必ず復讐するって」 見たことのないアキラの不気味な笑みに後ずさる由里 「そっ…そっかぁ でなんで私に言うの?」 「ん…?それはね…(チラッ)」 「お前が…お前が… その憎い一族の最後の一人だからダァァァァァァーーー!!!!」 ガサガサッッ 「死ねェェェーーー!!!」 「…!!!」
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

97人が本棚に入れています
本棚に追加