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「じゃ俺ァここで…」
沖田は去る際に由里に視線を合わせた
由里は小さく頷いた
沖田は口を小さく“が ん ば れ”と動かし去っていった
「実はね…由里に話したいことがあって」
「ん?何?」
「大事な…大事なことなんだ」
(…ゴクッ)
由里は唾を飲み込み
「え~?なんだろ?
早く話してよ」
と問い掛けた
「実は僕ね…
父さんと母さんが死んでるんだ」
「(コクっ)」
由里は頷く
「でね…僕らはその時誓ったんだ」
「…何を?」
「父さん達を殺した一族に必ず復讐するって」
見たことのないアキラの不気味な笑みに後ずさる由里
「そっ…そっかぁ
でなんで私に言うの?」
「ん…?それはね…(チラッ)」
「お前が…お前が…
その憎い一族の最後の一人だからダァァァァァァーーー!!!!」
ガサガサッッ
「死ねェェェーーー!!!」
「…!!!」
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