決着の時

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「アキラ… あんたとは…ちっちゃい頃からずっと…一緒だったね 私…あんたの…こ…と…… ずっと好きだった」 『!』 徐々に麗子の呼吸が薄くなる 「だ…だか……ら これから……真っ当に…生きて…ほ…しい 生きて…!」 「分かったよ… 分かったからお前も生きろよォォ!!!」 「わ…たし……は も…ぅ…無理……みたい」 『!!!』 「おぃ しっかりしろィ!!」 「なんてこった…俺ァ…」 「そ…そんなぁ…」 「嘘でしょ…麗子ちゃん!!」 「麗子!!」 「みんな… あ…り…… ありがとう」 麗子は愛しい人の腕の中で逝ってしまった 「うっ… れぃ……こぉ…… 麗子ォォ!!!」 屯所の庭にはずっとアキラの声がこだましていた
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