第一話

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それは、すべてを闇に包み込む夜 人の気配が殆どなく、薄暗い街の中心 一人の男が、目を覚ました 「………眠い」 おいこら二度寝すんな 「仕方がないだろう?本当に眠い時は眠いんだ」 いやいや、話が進まなくなるから止めてくれ 「ふぅん…まあいい。それより、俺を起こしたってことは…」 いや、本来お前がすべきことはまた別のif…もしくはオリジナルのお前がやってくれる だからこのif世界のお前にしかできないこともある と、いうかだな、それがここのお前の“役割”なんだ 「………さて、行くか」 役割の内容を聞かなくていいのか? 「聞いてもどうせ教えてくれやしないんだろう?」 まあな でも一つだけヒントを渡しておく 『“魔眼”は一人じゃない』 「……誰だ?」 聞いたことのない声を聞き、ナイフをかまえて男が警戒する 「そうかまえないの。違う貴方だけど…貴方は私と会ったことがあるわ」 空間が裂け声の主だと思われるおばs、ゲフンゲフン…少女(?)が現れる 「悪いが覚えてないな」 「でしょうね。別世界の自分と記憶を共鳴するなんて特別な能力がないかぎりは……」 「確かに俺は異常な殺戮者だが…そんな能力は持ってないな」 「そんなこと知ってるわ。貴方達の世界のことは、『すべて』ね」 「それはあんたが相当の実力者ってことだろう?」 男が不気味な笑みを浮かべる 「あら、殺りあうかしら?」 「………」 「………」 「…いや、やめておこう…今日の月はきれいじゃない」 「気分がのらないのね。まあいいわ(くえないこね~)」
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