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「で、魔眼のことなんだが…どういうことだ?」
「詳しくは言えないけど…私のタタリがでちゃってね~。ソイツは真っ先に消したんだけど、ソイツのせいで魔眼が増えちゃたのよ」
「(アレが増える…だと?コイツの能力は俺にとって危険すぎる…今のうちに殺っとくか………?)」
「で、貴方にはそれを悪用するものを消してもらいたいの」
「?よくわからない子だな、ホント。そんなやつら片っ端から殺していけばいいじゃないか」
「あなたに子扱いされたくはないわ。それと、今、魔眼を所持している人で一人だけ私の信用できる人がいるのよ。……まあ元々貴方がかなうような相手じゃないけどね」
「ようはソイツとドンパチしなければいいということだろう?」
「ええ。でもそれは私と貴方の一つ目の『契約』」
「契約?悪いが俺は人の下につくことなんてお断りだ」
「仕方が無いじゃない。別世界の貴方と同じようにしないと怪しまれるからね」
「? そっちはifがないのか」
あっちは結界で完全に確立された世界だからな
「あんた…」
「貴方…」
「「まだいたのか」」
ひどっ!!鬼畜!!悪魔!!
泣くよ?俺泣くよ?
「泣け。むしろ鳴け」
なに、コイツらコワイ
.
「で、アンタは何者だ?」
…薄々感づいてるんじゃないか?
俺は作し…いや、これは職名か……管理者、堕天使とでも名乗っておこうか?
まあ紫ほど強くはないけどな
「でも私達がこうして出逢うのは貴方のおかげでしょう?ねぇ…物語の紬手さん」
違うな…無数の管理者が存在するが、その上に立つすべての始末を創る者のしたことの結果にすぎない
「そうかしら?私は貴方がいてこそのこの世界だとおもうけど」
「…俺にはよくわからんが…小さな花があってこそはえる大きな花だと思うがな……」
…その言葉の一つ一つさえ俺が言わせてるとしたら?
「?」
俺は俺の思い通りにこの世界を改変することができる
だから俺は表舞台には立たず、世界の端で管理していた
俺の上はこの世界をいとも簡単に壊す
そのための管理
俺は小さな花なんてもんじゃない
その大きな花の栄養分にすぎない存在……
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