*始まりの昔の風船*

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「いってきまあす!!」 皆、こんにちは 高校一年になったばかりの川井真理です。 今から、新しい学校に行くんだけど~。 「ここで、右だっけ?」 実は私、重度の方向音痴なんです。 だから、今 迷子になってます。 高校生になったのに 涙目になって座り込んでいます。 「グズ…どうしよ…ヒック…」 その時 ドテッ!! ビクッ 私はびっくりしたので 泣き顔で後ろに向いた そこには 派手な衣装に、大きな靴、赤い鼻に派手なメイクを した男の人が転けていた 「イテテテ、あ!!お嬢ちゃん!!大丈夫かい!?どしたんだい!?」 男の人は起き上がり 慌て私の近くに来て 肩を揺らした 「あ、いやあの…ヒック……うぅ…ヒック…グズ…」 なぜか、私の涙が止まらなくなった 「どどどしたんだい!?どこか痛いのかい!?」 男の人は 今も慌ている 私は 言葉が出ないので、首を横に振った すると、男の人は突然 私に目線を合わせ 笑顔になった 「よし!!泣いちゃいなあ!!いっぱい!!!」 男の人が そう言うと私の目にたくさんの涙かあふれでてきた
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