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ふと、気になった。
こんなに分かりやすい現場で、特別に呼ばれてるとしても我々の捜査と変わらないはずだ。
彼女を探す。
メインの現場には…いない。
何処へ行ったのだろう。
『林さんちょっと向こう見てきます』
呼び止められる前に小出は彼女を探すべくリビングを出た。
キッチンとリビング、風呂とトイレ、残り1つの部屋の扉が少し開いていて、彼女を見つけた。
寝室兼書斎の様な部屋で、台に置かれたデスクトップのパソコンを叩いている。
その姿は慣れたもので、キーパンチャーの様だ。
しなやかな指がリズミカルに動く。
…が、見慣れたカラーの画面ではない。
黒い画面で、打ち込むと緑の字が浮かんでいく。
もちろん英語だ。
プログラミングでもしてるのか…?
『何か?』
彼女の低い声とキーボードを打つ音が部屋にこだました。
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