おい、ちょっと待て!

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「あいつらうざくてごめんな」 とりあえず弥生を離し、共有スペースのソファーに座ると弥生がそう謝ってきた。 弥生がこの学園に転校してきて二週間。 弥生は生徒会率いる美形達を次々と落としていき、弥生信者なるものを増殖している美形ホイホイだ。 確かに弥生は美少女顔負けの可愛い顔だし、背もそんなに高くないけど…所詮男だぜ? まあこの学園じゃそんなこと関係ないか。 「共有スペースにいれるのは俺の許可をとってからにしろよ」 「うん、分かった!ごめん」 シュン…とする弥生の頭をぐしゃっと撫でる。 こいつ自体は別に嫌いじゃねぇんだよ、別に。 「ん。もう気にすんな」 「湊…!」 「なに抱き着いてんだよ!」 「だって湊の笑顔があんまり可愛いから!」 「俺が可愛いとかありえねぇ!可愛い可愛い言われてんのはお前だろ?!」 弥生を離しながらそう言えば、ぎゅっと腕を掴まれた。
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