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「お前ノンケ…って…!んぅっ」
「だったハズなんだけど。俺…湊のこと、もっと知りたい」
やっと耳から唇を離すとそう耳元で囁かれた。
低くかすれた声がなんだかエロい。
詐欺だろ?これ!
ガチャ。
「おーい。湊、飯…」
突然入って来た秦が俺らを見てピシッと分かりやすいくらい固まる。
それから怒ったような顔で弥生の胸元を掴みあげた。
「し、秦?!」
「気安く湊に触るな」
「それは約束できない!」
一発触発な雰囲気に慌てて秦の手を掴む俺。
なにこの浮気現場目撃されちゃったみたいな感じ。
「秦!俺は大丈夫だからっ。ほら、飯食いに行こ?」
秦を安心させるように笑うとやっと秦も表情を緩ませた。
「ホントに何もされてないか?」
「うん、大丈夫」
若干されたけどな。
あとでボコボコにしてやろう。
秦はやっと弥生を離すと弥生を睨みつけてから俺の手を取り玄関へと歩きだした。
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