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ある時
変な男からこんな話をされた…
少年…
少し面白い話をしてやろう…
そこは魔法が普通の世界
魔界である
ここには魔界族という種族がいて
みんな魔法を使い平和に暮らしていた
…だがある日
魔界族のある一部が
闇の魔法に手を染め
魔界の乗っ取りをはかった
それが第一次魔界大戦…
残った魔界族は命をかけて
魔界を守り辛くも勝利をおさめ
闇に染まった魔界族を倒し
戦いは終わった…
だが…
闇に染まりし魔界族は
滅んではいなかった
闇の魔法で新たに空間を作り
そこに身をひそめ
復讐の時を待っている
こうして
魔法族と魔獣族の
2つの種族ができてしまった
しかし
この話には1つだけ
間違いがある
魔獣族は復讐の時を
待っているのではない…
今も着々と準備をしている
…?
そんな嘘ばっかつくなって?
そんなのあるわけないって?
まぁ
そう思うなら
そう思ってな…
…でもな少年
そのうち分かると思うぜ
魔界はあるんだって
この話は本当だって
そう思う時が必ずくる…
そう…
必ずな…
運命の歯車は廻りだした
戦いが終わったと同時に…
その歯車は
次の歯車を廻し
やがて大きな未来を動かす…
まぁ楽しみにしてるんだな…
じゃぁな
少年…
そう言うと
その男は目の前から
消えていた…
夢だったのか
はたまた
俺の頭がおかしかったのか…
俺は
不思議に思いながらも
家に帰って行った…
そして
いつしか記憶の片隅に
忘れ去られていった…
今思うと
この時からだったのかも知れない
俺の運命の歯車が廻りだし
そして…
すべてが噛み合い
俺の未来が動きだしたのは…
すべての運命が
決まっていったのは…
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