流れ流されて

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「ところでミトリ君は入部希望でいいのかな?」 どこかからスッと入部届けを出す。 「いえ、見学だ」「うるさいだまれいいから入れ」 人の話し聞く気ねぇーー!! 「…………入部希望です」 こんな時自分の流されやすい性が恨めしい。 とはいえ他に入りたい部があった訳でもないしいいかな、と思う自分がいた。 「おお!そうか! じゃあここに名前を……」 こうして僕は晴れて「名凪学園調査部」の一員となった。 「すいません、部長。 いくつか質問いいですか?」 入部届けを入手して上機嫌な部長におずおずと話しかける。 「む! なんでも聞くといい!!」 ドン!と自分の胸を叩いてむせる部長。 「えーと、まずここって何をする部活なんですか?」 普通こういうのは向こうから説明するものじゃあ……と思わなくもない。 「我が部は別名『探偵部』といって、探し物、人捜し……まあ、学園内での探偵業だな」 思っていたよりまともな部活みたいだ。 「後、僕が来たときに部長がやっていたのってなんですか?」 その質問をした瞬間、部長の後ろに立っていたいるかちゃんの顔が強張った。 「やっちゃった……」とでも言いたげに……
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