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「よくぞ聞いてくれた!!」
突然立ち上がり、ダンッ!!と机に足を乗せる!
「私がしていたのはかつて亡国遊戯と呼ばれ、現代においても迫害をうける素敵かつ素晴らしく…………知的な!!」
物凄い熱弁。
その時いるかちゃんがどこかに行くのが目の端にチラリと映った。
「そう、中国で生まれ日本に渡りバブル最盛期に栄華を極め……いやいや今も廃れず続く男のロマン!!至極の室内遊ぎぎゃぼっ!?」
突然部長が悶絶して倒れる。
「ぶちょー、長いしうるさいですよ?」
倒れた部長の後ろに立っていたのはいるかちゃん。
さっき持って来たらしい分厚い本を片手に超笑顔だ……目は笑ってないけど。
「すまん……。
さっきしていたのは、麻雀、だ……」
それだけ言うと部長は力尽きた。
「ぶちょー凝り性だからネット麻雀しながら実際に牌弄りながら打つんだよねー」
「凝り性などではない!
麻雀を嗜む者としてそれはしかるべきであり、マナーであり、当然の行いぎゃあ!」
頭だけ起こし、語り出しそうになった部長の脳天に本が落下する。
「こんな麻雀中毒なんだけど腕は一流だから、ね?」
いささか、いやかなり信じ難い……
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