シズク先生

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自分の仕事を後回しにして、シズク先生の血ガス採血を見に行った。 昨日手術だった40代女性の患者さん。 午前中、麻酔科医師が診察に来る前までに検査結果が出ていなくてはならないのに、すでに10時を回っていた。 余裕がないから余計に焦るのか、患者さんの元にいるのが緊張するのか、シズク先生の額からは暑くもないのに汗が滴りはじめている。 いきなり針を刺そうとしたシズク先生に代わって私が動脈血採血の説明を慌ててする。
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