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気持ちは膨らむ一方だ。
彼の言動、行動、すべてが気になり、いつしか目で追ってしまってる俺。
そんな時だった。
彩菜がお手洗いに席を立ったときに、隣に来た優さん。
彼の香水にドキトキする自分。
「かずくん、飲んでる?」
急に声を掛けられて、ドギマギする俺。
「ふぇっ?あ、はい////」
顔が赤くなるのが分かる。
「ふふっ。‥‥なぁ、かずくん、俺にも連絡先教えて?」
「えっ?」
こそっと言う優さんの言葉に一瞬固まってしまった。
――イマ、ナニヲイッタノ?
「あ、嫌なら別に。」
そう言う優さんの瞳が悲しそうに揺れた気がした。
「あ、嫌じゃないです。俺のだったら、全然、いくらでも教えますっ!!////」
にっこり笑って告げると、優さんも笑顔になった。
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