145人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、朝方。
結局、家に帰っても彼のことを考えてしまい、眠れずにいた。
今日も朝から仕事なのに、これでは睡眠不足確実だ。
――はぁ‥‥。
何を期待してんだろう。
所詮は、客でしかないのに‥‥。
俺なんか、彼の眼中に入るわけ、ないじゃん。‥‥だって、男だし。
バカだよなぁ、俺。彼の話を鵜呑みにしちゃって。
――もう、寝よ‥‥。
半分諦めたまま、ベッドに入った。
寝た直後に、メールが着たとも知らずに‥‥。
優さんと楽しく喋ってる夢。
あまりちゃんと話したことはないのに。
自然と交わされる会話。
二人の世界に邪魔をする人は、誰もいない空間。
そんか、幸せな夢を見た。
中々眠れずにいた俺は、ギリギリに目を覚ます。
大慌てで、仕事に行く準備をして、携帯の存在を忘れ、置き忘れて家を飛び出した。
・
最初のコメントを投稿しよう!