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震える手でメールを開く。 ――彼だ。 “優だよ。ちゃんと届いたかな?” ――えっ? これ、いつ届いたの? たった2行の短いメール。 受信時間を見れば、あの後一時間後くらいに届いたらしい。 朝方届いたメールだけど、‥‥今、メールして大丈夫なのかなぁ‥‥? なんて、乙女みたいに沸いた俺の頭。 でも、何かしてなきゃ、沸いた頭はどうにもならない。 “届きましたよ。返事遅くなってすみません。今日もお仕事頑張ってくださいね!” 結局、当たり障りのないメールを送った。 そして、すぐに着たメールの着信音にドキドキする心は、止まらない。 受信メールを開けば、やっぱり彼。 ――んふふっ♪//// “良かった。今日も頑張るよ。ありがとね♪” どんなメールでも優さんからというだけで、簡単に舞い上がってしまう俺。 朝は凹んでたのに、なんて‥‥単純なんだろう‥‥。 ・
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