一目会ったその日から。

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それは、雷に打たれたって言っていい程、や、打たれた事はないけれど、このまま時間が着々と過ぎたら、死んでしまうんじゃないかって、位、苦しくて。 音楽で気持ち良くなる事はあっても、 音楽で死にそうになったのは初めてで。 擦り合わせてた指先が、 その鍵盤に解き放たれた瞬間、 全然、息が出来なかった。 彼から目が離せなかった。 激しい演奏が目の前で繰り広げられているのに、 何でか、きゅううって、 切なくなった。 .
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