一目会ったその日から。

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このライブに招待してくれた知り合いのバンドから、打ち上げに誘われたけど、 さっき意味深な事を言いだしたマルを気にして、そのお誘いは断った。 キーボードが、 そこにいるかもしれないのに。 「意地っ張り。」 そう言ってマルは私をたしなめたけど、[音]から芽生え始めた恋心を、まず整理する必要がある。 もしかしたら、勘違いかもしれない。 よく見たら、顔が残念かもしれない。 話したら、イメージが崩れるかもしれない。 まだ、この比較的濃い目なピンク色の想いに埋もれていたかったから、今日はおとなしく消える事にした。 また、会える事をひたすら祈って。 .
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