忘れた頃にやってくる。

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ダルそうにいつも弾いてた。 だって、マルやサイ、ヒカリはメンバーの私が見ても、とってもカッコよくて。 サイの放つオーラは半端ないし、ヒカリは鳥肌が立つ様なドラム叩くし、マルは振り上げたドレッドがライトに照らされていつも見とれてしまうし。 きっと私は一番酷い。 アンタなんか目も当てられないって、彼らを実感するたびに、いつも自分を責め立ててた。 でも。 この前見た、あのキーボードがあんなに楽しそうに弾いたりするから……、 彼を思い出すたび、少し妬けた。 私には無い、その魅力も、自信も。 恋心も依然、健在だけど。 私も……。 かっこいい仲間の[音]に、のめり込もう、楽しんでしまおうと一週間前、ガッチリガッチリ決意を固めた。 .
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