お留守番

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桜『私も、行けば・・』 そう小さな声で呟いていると 沖「ダメ。行かせないから」 桜『・・・・・』 沖田さんはこの間からこの調子 桜『・・・・けど私、沖田さんと平助君と違って怪我人じゃありませんし。留守の意味が分かりません』 沖「意味なら大有り。君は僕と平助君の見張り役」 桜『けど、山南さんもいますし』 少し前で平助君と話している山南さんを指差す 沖「そんなに、土方さんと行きたかったの?」 冷たい目で私を見る 桜『そ、そういう訳じゃないですけど』 (ただ、皆さんが頑張ってるのに、留守なんて・・・) 桜『長州の人達に会えば私自身の事知ってる人がいるかもしれませんし・・』 沖「・・・・桜ちゃんは記憶思い出したいの?」 桜『・・・え』 沖「すべての記憶を思い出したい?」 桜『・・・・』 (そうだ・・・) 本当は、どうなんだろう 沖「桜ちゃんがすべてを思い出すってことは、本当にいいことなの?」 スタスタと私を置いて前を歩いていく 遠くなって、見えなくなった沖田さんの姿 見えなくなった後も私は立ち止まっていた
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