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桜『・・・・はぁ』
(「すべてを思い出すってことは、本当にいいことなの?」)
竹箒で掃除をしながら、さっき沖田さんに言われた事を思い出していた
桜『・・考えたこと、なかった』
私の目的がそれだけだから・・
思い出さないといけないって・・
桜『思い出さないと、新選組にもいられないんだよね』
土方さん達は、私がどうして長州の人に追われていたのか、知りたいだけ
桜『もし、すべての記憶を思い出したら・・・』
桜『私はここにはいられない。・・・居ちゃいけないんだ』
桜『私に帰るべき場所なんて、あるのかな』
?「ふーん。なんだ。お前、記憶喪失なのか」
桜『・・・え?』
周りを見渡しても誰もいない
桜『・・・・?』
?『ばーか。ここだよ、ここ!』
桜『・・・え?』
上を見ると
木の上に乗って寝転んでいる少年
桜『だ、誰ですか!?』
?「・・・なんだよ。やっぱ忘れてんのかよ、久しぶりの再開なのによ」
桜『さ、再開?』
?「ってか、何その格好!!見つからないように変装でもしてたの?」
ハハッと笑い出す少年
桜『・・・・・?』
?「ハァ・・・・つまんねー。お前随分しおらしくなったじゃねーか」
今度は冷たい笑顔
?「昔からそんな風だったらよかったのによ」
バッと木の上から飛び降りてきた
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