お留守番

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桜『お、沖田さん!?』 沖「なぁに?」 桜『ち、近いです』 いきなり私を連れていった場所は沖田さんの部屋だった 沖「そんなことないよ」 桜『そんなことあると思います』 ギュッと抱きしめて離れない沖田さん 桜『・・・・』 この頃沖田さんはすごい甘えん坊だ 何処を行くのにも、沖田さんが必ず聞いてくるし 桜『沖田さん・・・』 沖「・・・・なに?」 桜『・・・どうかしたんですか?』 沖「・・・何が?」 桜『あ、いえ、この頃沖田さん。様子がおかしいので・・・』 沖「・・・・」 桜『何かありました?』 ギュッと抱きしめたまま沖田さんは顔を見せてくれない 沖「桜ちゃんのせいだよ」 桜『・・・え?』 (私のせい?) 沖「君が、土方さんの小姓なんかになるから」 桜『・・・え』 沖「拗ねてんの。悪い?」 桜『・・・す、すね?』 沖「君は天然だから、分からないけど・・・」 桜『・・・・』 沖「色気見せすぎなんだよ」 桜『い、色気?』 沖「そう。君がそんなんだから・・・・」 沖「君を離したくなくて、しょうがない」 桜『・・・』 沖「君が優しい子だって分かってる。だから土方さんの身を案じて小姓になったのも分かるけど・・・」 ギュッと抱きしめられる力が強くなる 沖「それでも、僕は嫌なんだよ。君が土方さんの近くにいるのが」 桜『沖田さ、ん』 沖「やめて、なんて言える立場じゃないから・・・せめて、土方さんがいない時くらい傍にいてよ」 桜『・・・』 (な、なに?) 胸が熱い 沖田さんがこんなにも素直に話してくれる 嬉しくて堪らない ドキドキいってる胸の鼓動が止まらない 沖田さんに 触れたくてしょうがない
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