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現れたのはメガネをかけた女性。長い髪を後ろで一括りにしている。
「貴方のせいで今週で二人目ですよ?天界始まって以来の大惨事です。早急に捜索班を編成して――」
「バラちゃん、それなら必要ないと思うよ」
「ガブリエルさんは黙っていて下さい。今日と言う今日は、この馬鹿を調教して――」
「この方がその今週二人目の方ですから」
再び背中を押されて前に出される。
「そ、そうだよ!俺も流石に悪いかなーって思って一生懸命探して見つけたんだよ。だから勘弁してくれ!」
徐々に近づいてくるバラキエルとやらに怯えながら弁解する男。実に見っとも無い。
「……本当ですか?」
「ほ、ほんと「いや、ウチらが散歩してたら偶然見つけたんだよ」ガブリエル、テメェ!」
瞬間、男は足払いをされて肘を固められる。
「バラちゃん!極まってる、極まってる!俺の腕もげちゃう!」
何やら分からないけど、男がピンチらしい。
「えっと、そこら辺にしておいたらどうですか?」
「……貴方がそう言うなら止めましょう」
思いの外あっさりと俺の要望を聞いてもらえた。
あれ?クーデレフラグか?
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