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「へぇ……」
国家最強ランカーってことだろ?まともに戦ってたら勝てなかっただろうな……ミーシャさんマジパネェっす!
「んで、その国家最強レベルコンビが何で俺なんかのところに奇襲をしかけてきたんだ?」
「そ、それは僕が説明するよ……だから降ろして下さい」
大樹の蔦に足を絡めとられて頭に血が集まっているせいか言葉に全く生気を感じられない。
「ミーシャ、二人のこと降ろせる?」
「……アーシ、苛められない?」
「大丈夫だよ。心配してくれてありがとね」
心配そうな眼差しを向けてくるミーシャの頭を撫でると、安心したのか蔦が徐々に降りて来て、ゆっくりと二人を地面に置いた。
「ふぅ……ようやく解放されたよ。とんだ惨事だよ。僕達が一体何をしたって言うんだい?ちょっと手合わせをお願いしただけじゃないか!?」
「いきなり襲撃しといて何を言っとるか、馬鹿者が!!」
「おっと……最初から手が出るのは悪い癖だよ、ティアちゃん。女性たるもの優雅で華麗であれ。そんなことだからいつまで経っても彼氏どころか大人扱いされないんだよ」
背後から気配なく迫るティアの鋭いチョップを見ないまま回避したその男は冷静にティアに何かを説くように喋る。
「ぐっ……だから私は―――って、そうやって話をすり替えようとしても、そうはいかんぞ!どうしてアサクラを襲った!?その理由を明確に示せ!!」
ティアは御立腹モード。頭から角を生やして般若の如き形相で正座をさせた男達を睨みつけている。
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