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「あっ、自己紹介が遅れましたね。私はミカエル。一応、この天界で天使やってます」
「ウチは悪魔のガブリエル。宜しく!」
二人は自己紹介をしながら俺を引き上げ、立たせてくれた。
「俺は朝倉篤。日本人やってた」
郷に入れば郷に従え。
素晴らしい言葉だな、俺の座右の銘にしようかな。
こんな異常事態にも関わらず、冷静にこの子たちと平然と話している自分にビックリだ。
「おぉ!肌の色見たときから何となく感じてたけど、やっぱり日本人!あのアニメーション大国日本!アニメノチカラって凄ぇよな!」
日本のアニメを知っているだと?コイツ、出来るな……
ちなみにアニメノチカラはそこまで凄くないと思う。
「へぇ……アニメに詳しいのか。どこら辺が好みなんだ?」
「やっぱりバトルものだろ!ガンダムにアカギ、とらドラ!」
「待てい!ガンダムはまだ分かる。でも、残りのは麻雀にドロドロ三角関係アニメ!バトル違いだろ!?」
「節操が無い子なんで」
この空気に馴染んできたところで、介入者が現れる。
「おーい!ミカエルにガブリエル!息抜き手伝ってくれぇ~」
その介入者は成人くらいの若い男性だった。走って来たせいか息をゼイゼイと切らせている。
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