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キミと見る
この景色があるならば
他には何も
要らないよ。
キミが居ないこの景色は
海の底深くで見る
色も音も無い世界と
同じだよ。
ボクにとっては
春に芽吹く淡い桃色の花も
夏に短い命を主張して
鳴く存在も
やっと訪れたと思えば
急いで過ぎ去ってしまう秋も
白の世界に心踊らせて
誰かがトナカイに乗って
やってくる冬も
キミが居れば
すべてがいつも新鮮で。
こんなに沢山
色ってあったんだって思う程
色とりどりに輝いて。
何気ないいつも通りの
まっ平らな日々のはずが
瞬間ボクの知らない世界へと
いざなってくれる。
キミと過ごす世界は
ボクにとって
すべてが新しい。
きっとこの先
もしボクがキミ以外の人と
同じ経験をしても
今のボクの感動を
超える事はないだろう。
まあ、ボクがこの先
キミ以外の人と
一緒に居るなんて
あり得ないんだけどね。
だって。
ボクにとっては。
キミと出逢った時。
キミが隣に居る事。
キミと共に過ごす時間。
全部が初体験なんだから
初体験なんて
忘れる訳ないでしょ?
それに、今もずっと
キミがボクの隣に居るだけで
初体験は進行形なんだから。
きっと‥
これから先もずっと。
一緒に沢山の初体験をして
一緒にそれを思い出に変えて
いつか時が経って
「あー、そんな事もあったね」
って笑って懐かしめる時まで
ずっと一緒に居ようね。
飽きたなんて言わせないよ。
ボクも毎日キミに
初体験をあげるから。
だから飽きたなんて
言わせない。
ずっとボクと一緒においで?
刺激が欲しいなら刺激を。
感動が欲しいなら感動を。
涙を流すならすくう指を。
不安で潰れそうなら
不安から守る胸と腕を。
キミが望むなら
ボクは何でもするし
何でも与えるよ。
だから、ね?
ボクと一緒においで。
ボクとの新しい世界を。
一緒に築いていこう。
ボクのすべてをキミに。
―――愛してるよ
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