7人が本棚に入れています
本棚に追加
「え、それって……」
「そのままの意味だ。俺がお前の身を護ると言っている」
「本当!?」
「ああ」
なんということだ。わたしはこの青年のことを勘違いしていたかもしれない。
高慢で変人で性悪な銃刀法違反者だと思っていたが、今は輝く聖人君子に見える。
「今日はもう遅い。襲われる危険もあるし家まで送っていこう」
「うん。ありがとう、レイオット!」
「なに、礼には及ばんさ。こちらも良いカモを見つけたことだしな」
「?」
この時点では、わたしにはその言葉の意味を正しく理解できる筈もなかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!