『肉屋夢想』

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頭に可愛らしい絵本が刺さった男。 なんとも異様な光景だ。 魚屋が発見した時には、既に男の息はなく、残っていた荷物から音楽関係の店であると推測されていた。 それともう一つ、不気味なモノがあった。 その肉塊は着ている服からチェーンのコンビニだとわかった。 しかし、その肉塊には顔がないのだ。 なにより… 「携帯にきたメールはまだ2通…死…いやリタイアしたのは二人だが、古書店とレコード屋のはず。こいつは少なくとも古書店には見えない…」 不気味な感覚を残したまま、魚屋はその場を後にした。
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