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1945年以降、今の日本と別の道を辿ったもう一つの日本を貴方は御存知だろうか。
この物語は、そんな日本を舞台にした話である。
―――‐‐
「黒澤大佐!」
ふと名前を呼ばれ振り向くと、自分の国が着ている軍服を着ている男がいた。名前は覚えていなかった。
アメリカなどに勝利したにも関わらず、本当に味方なのかと少し疑った。
「どうした」
「おめでとうごさいます!これも全て黒澤大佐のお陰ですね」
「いや、私だけの力ではないよ」
興奮する彼を抑えながら私はその部屋を出ていこうとする。どうやら私は彼のようなタイプが苦手らしい。
「あの、失礼ですがどちらに?」
「少し外へ出てくる」
「左様ですか!
いってらっしゃいませ」
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